ハヤシライスは好きじゃない

ネットの記事は書き捨て。セク・ロマともにA~デミを行き来している人が思ったことをぽいっと書く。セックスは平気だけどキスは気持ち悪い。

口内炎が舌の根元に出来ているがために歯がかゆい。

 

前回「時間できたら自分の性別について考えたことをまとめてみよう」というようなことを書いてた気がするんですが、やれ仕事だやれなんやかんやと忙しくて2ヵ月経っちゃったし〆切3日前だけどまあいいよね!

 

一番古い記憶の中でも、保育園で泥団子作ってガンダム投げて遊んでた子供でした。おままごととかあんまり好きじゃなくて、走り回って泥だらけになるには男の子と一緒に遊ぶ方が楽だった。だってぶつかっても服が汚れてもみんなほとんど泣かないで笑ってるから。女の子は一緒に遊んでるとすぐ泣いちゃう(起爆スイッチの場所が分からない)のでとても難しかった。

休みの日、母に買ってもらったラジコンカーを家の前で走らせて一人で遊んだり、たまに近所の年上の女の子に頼まれて、「夫婦ごっこ」に付き合って旦那役をやっていた。私には生後4か月頃から父親がいない(らしい)ので指示されるままにコップの中の麦茶(ビールの真似)を飲んだり、年上の女の子の胸を服の上から触ったりしていた。よく分かんないけど何が楽しいの……?という感じだったけど、今思うと「アチャー……」である。

小学一年生の頃、男子とお尻丸出しで教室を走り回って、恥じらった方が負けみたいなルールで遊んでた記憶がある。履かされていたスカートとパンツをロッカーの上に放り投げて「こんなものなくても全然恥ずかしくない!」と宣言した。本当に恥ずかしくなくてめちゃんこ楽しかった記憶はあるけれど、当然、先生にはすっごく怒られた。

「女の子がそんなことしちゃだめでしょ!A君は男の子だから仕方ないけど、同じことをしてはいけないんです!」

なんでや、ずるいやろ!と思ったのを今でも覚えている。それと同時に「そうなのか、私はどうやら女の子だから怒られないように、ばれないように遊ばないとだめなんだな」とも思った。けれどずっと「自分は男の子といる方がしっくりくるのにな」という感じが心の中にあった。

小学5・6年生の時に普段会話をしない女子グループと絡み、少し気が高ぶっていた私は「好きな男子いる?」という話題にどうしても乗っかりたくて、隣の席に座っていた仲のいい男子の名を挙げ「あんなののどこがいいの、ゴリラじゃん」と言われ、何故か「この不名誉な視線から彼を守ってあげないと」とハートに火がついてしまった。友達への「好き」を「守護したい」に進化させてしまった私は、それを「初恋」なのだと思い込むことで「私も成長しているのだ」とほくそ笑んでいた。でも「告白」したあと、特にしたいこともないし、そもそも恋人同士が何をするのかも知らなかったので、卒業式の日、彼に筆記用具と「好きだと思う」と書いた手紙だけを渡して満足した。地元の中学に進学して彼が隣のクラスだと知り、「ひっさしぶりー!」のノリで顔を出したのに無視されて、別の男友達に「女子と遊ぶと笑われるんだよ。それにお前、告ったんだって?」と神妙な顔で言われて、ああ、制服を着る年になると私も「女」にならないといけないのか……。とこの時初めて意識した。初潮が来た時だってそこまで深く考えてなかったのに。

その少しあと、幼馴染の男の子に告白されて「男の子と付き合えば女の子になれる」と思い付き合ってみるも、全く何をすれば良いのか分からず自然消滅。他校だったし、まあそんなもん。

中学入学まで男友達とばかり遊んでいて、女友達はたった1人。どうしても馴染めなくて頑張って女子の輪に入っても鞄を水浸しにされたり靴を隠されたりして、仕返しと先生への報告相談が面倒で女子の輪に馴染むことは諦めた。唯一の女友達は不登校になってしまっていたし(今にして思えば、私に巻き込まれたのかもしれなくて、それだけが少し心残り)。当時RPGゲームにハマっていた私は、偶然通りかかったマン研で「オタク」の存在を知り、一瞬で馴染んだ。男子と四六時中ゲーム攻略の話をしていても怒られないし、女子と二次創作BL(先輩から教えてもらった)の話をしていても誰にも何も言われない。最高かと思った。

元々私の通っていた中学校は、「AくんとBくんがキスしてた、男の子同士で付き合ってるらしい。でもからかったりしたら(他の男女のカップルと同じく)別れるからそっとしておこうね」という空気が当たり前だったり、同学年でカリスマ的な存在だった運動神経も勉強も学年トップクラスの男の子が、花や裁縫が好きで線が細く言葉遣いも少し女の子っぽい、けれど誰もいじめたりからかったりしない、そういう環境だったので、自分のスタイルを確立できずにぼさっとしたまま、オタクの輪に引きこもりながら息をひそめていた私でも学級委員が務まったし、男女ともに非オタクの友達も少しずつ出来た。出来たけど、大体みんな「付き合おう」か「男子と付き合わないで」とかなんとか、急接近からの離脱を繰り返して面子の入れ替わりが絶えなかった。もう顔も名前も覚えてない。某走り屋漫画にのめり込んでコンビニで水着グラビアが表紙の青年誌を立ち読みしていたら、女友達に急にぼろぼろ泣かれた時は本当に困った。「漫画にとられた気分になるから私の前では漫画を読まないで」と言われて、面倒くさい……と思った。でも友達なので肩を抱きながら泣き止むまで傍にいた。

高校に進学して、ミニスカートに緑色のラインが入った、地元では「賢くないけどデザインは可愛い」と噂の制服に身を包んでも、自分を女だと思えなかった。だって1か月以上男女交際が続かないんだもん。自分から相手を探そうとは思ったけれど、同級生の男の子の顔はみんな気持ち悪いし、アイドルも綺麗な顔とは思えなかった。好みなんてまったくなかったけど、幸いなのか不運なのか、男女交際の期間が途切れることがないくらいの頻度で声をかけられる機会はあった。でもみんな長くても半年くらいで白旗と一緒に私を振った。時々私が尋常じゃない恐怖を感じてしまい(壁ドンとかそういうの、めっちゃ怖いよ!)逃げ回った末に泥沼状態で絶縁したりと割と骨を折っていた。並行して、先約がいるのでと交際を断った年上の女の子がタイミング悪く精神を患ってしまって入退院を繰り返すようになって、しっかりと「自分のせいだ」と思い込んだあと、同級生の女の子から「好きだけどあなたを諦めないといけないと思う」と読んだ瞬間に振られている先手必勝な手紙を貰って、私の中で「女の子とは付き合ってはいけないらしい。BLでも男同士はだめなんだって描いてあったし、だから私は多分女だ」と思った。女と付き合えないんだから、私は女なのだと。

「男と女」しかなかった。BL読んでたけど、ファンタジーだと思ってた。少女漫画もファンタジーだと思ってたけど。

高校を卒業して専門学校へ進学する頃、家庭環境が困窮してきて、同時に家族が精神疾患を抱えて家庭が荒れはじめ、私は「私の性別」と向き合うタイミングを逸した。毎日を生き抜くために膨大なエネルギーが必要で、心を開けるごく一部の友人以外との交流をとる余裕がなかった。その友人(オタク関係)の中にいた、一回り以上年上の女性に「君は可愛いね」「王子様になってね」と言われて、私多分将来的には女になる人間だけどいいのかなぁと思いながら求められる「王子様像」を演じ続けて付き合いを継続していたものの、カラオケボックスで喋っていたときに服の上から短時間ではあるものの性的な接触をされ「これは何?」とは思いながらも、それが「性的なこと」とは気づけず、ただ心の中にざらっとした不快感だけが残ってしまい、それを引きずったまま徐々に彼女の執拗な束縛に耐えきれなくなった頃に「精神を患った」と言われ、「私が彼女を壊してしまったんだ」と過去の体験を思い出してサーッと血の気が引いて、彼女関係の交友の一切を一晩のうちに整理してばっさり切り、「これ以上女性を傷つけるのはよくない。私も早く男の人と番いになって女にならないと」と思った。つまりこの時点では「将来女になるが現時点では私の性別は不明」だと思っていた。多分。

専門学校はジャンル的に女性8:男性2くらいの生徒数で、周囲もオタクだらけなので居心地が良く、告白イベントなども起きなかったので平和だった。中学時代に一緒に学級委員をしていた男子と成人式で再会して、その後告白されて交際を受け入れ、それが少しばかり長続きしたのは、ちょうどネトゲで「男性キャラを操り、私自身も男の振りをする」という遊びを覚えたので、非常に心が安定していたからだ(無意識だったけど、今振り返ると「そう」としか言いようがない)。ネトゲ上で知り合った人々とチャットで所謂「恋人同士」のようなやり取りを流れ的にしたりもしたけど、すっかり強く(鈍感に)なった私は、精神を患って不眠になったと訴えられても、私の体の性別を知った相手に俺の女にしてやるとチャット上で宣言されても「アカウント消そ」くらいにしか思わなくなっていた。誰とも深くかかわらないでおこうと思っていたので、切る前提でしか交流はしなかった。今もこの癖が抜けないけれど、まあいっかという感じである。

結局「中学の同級生」とはこの後1年ちょっとで「お前いつまで男っぽいんだよ」と言われて頭に来て全ての連絡手段を突然断ち切って、アカウントを消すようにしてに別れた。数年後、卒業して仕事に就いてから職場のお客様が家についてこられるようになり(控えめな表現)、「嫁に来てほしい、養える。お前の変な趣味(洋ドラをDVDに焼いて集めること)を治してやるから」と夜道で花とケーキを渡されながら言われ、命の危険を感じて「中学の同級生」の連絡先をつきとめて恥を忍んで相談をして、対応を手伝ってもらううちにもう一度交際することになり、数年間一緒にいた間に「男っぽいのもお前のいいところだよ」「友達感覚でいられるからいいよね」という関係に落ち着いて、このままもう少し頑張れば「女になれる」と思っていたけれど、セックスしても婚約指輪をはめても、ご両親に挨拶を済ませても、私が「女」になったと思える日は来なかった。ただ「男である」という子供の頃の感触はどこかへ消えていたから、「あと少しで女かもしれない」という感じだった。今思うと「女だ」と思い込むことで「男でありたい」を押し込めて蓋をしてしまったことすら忘れていた。

ひょんなことから「私はバイセクシャルかもしれない、だから性別が日によって男に寄ったり女に寄ったりするし、世間の恋愛を上手くできないんだ」と思い、単純な私は当時付き合っていた「中学の同級生」にそのことを相談しようとした。ら、1年間連絡をとってなかったらしい。引越しとか挟んでたし、あちらも忙しいと聞いていたから、きっと暇になったら連絡が来るだろうと思っていたくらいで、そんな意識なかったし、私はそう言われて「そうか」としか思わなかった。なんというか、私の中では「親友という段階を経て交際をしているので、世間の男女のように毎晩電話をしたり頻繁に出かけなくても大丈夫な関係」だと思っていたけれど、向こうはそうではなかったらしく、「友達感覚が抜けないなら別れるしかない」と言われて「うーん、友達感覚だからこそ最高だと思ってたんだけど」と返し「よく考えろよ」と言われて「分かった!別れよう」と返答して、別れた。

(数か月後のクリスマスに「話しあいたい」とメールが来たので「あれ?終わったんじゃないの?」と返事をしたら「マジか」とだけ返ってきた。友達に話すと爆笑間違いなしの私のアホエピソードの鉄板ネタと化しているけど、それ以外に何て返せばよかったんだ?)

で、気兼ねする相手もいなくなったし、自分がバイセクシャルであるかどうかを確認しようと思い「レズ専用 風俗」で検索をして、予約に必要なお金を用意した。タチかネコか分かんないから、予約する時はリバって言わないとなー、私BLは左右固定なんだけどなアハハ、とか思いながらやっぱり来週予約しよう……とちょっと逃避してtwitterを開いて、(もう何度も紹介しているけど)

 

www.huffingtonpost.jp

この記事にたまたま出会って「うわ、私デミセクシュアルだ」と、雷に打たれたように一瞬で悟った。同時に、えっセクマイ……えっ?少数派?マジで?これが普通じゃないの?!と混乱した。けど、「親密じゃないと関係が持てない」という自分の本質に改めて気づいたので、とりあえず風俗を予約するのはやめた。絶対逃げ出しちゃうもん……そもそも他人と足ふきマットを共有するのがダメなのに……。

そこから、ロマンティックとセクシュアルの違いについて考えているうちに「恋愛的に好きって、分からない」「もしかして知らないかも……自分から告白したり惹かれたこと一回もない(付き合えば好きになるだろう→人を好きになれば女になれるんだろうと思ってた)」、から現在はAロマ/デミセクだな、と思っている。私の中の性的欲求も曖昧だけど、親友(女でも男でも)に「抱いてほしい」って言われたら全然抵抗ないもんな、と気づいたから。ただ「抱かせてほしい」って言われたらちょっと迷うかな……とも思った。天井のシミを数えていれば勝手に終わるならいいけど、じっと耐えないといけないんだとしか思えなくて、女か男かも分からないうちに、バリタチだなという答えに辿りついてしまったっていう。

その後、Xジェンダーという概念にも出会い、母親からも偶然「女の子として育ててないから」とさりげなく言われて肩の荷が下りて、「女にならなくていいんだ」と思えたら、逆に「男性的」なものもそんなに欲しくないなと気付いて(日用品で使うのは男性的なものの方が昔から楽なのだけど(女性的とされるものの香りとか色が苦手なので)、「ワイシャツに灰色のカーディガンとループタイ」とか「青い鞄」とか「ベリーショート」とか、もうとにかく「女になるためにやめないと」と思ったことをぜーーーーーんぶ実行するように生き始めたら、毎日がとても楽しくなった。化粧は同人イベントの時だけだし、毛剃りもマメにはやってないし、でも「自分」でいられるのってこんなに楽なんだ……って思った。

時々百貨店とかの女性用トイレを借りて息苦しさと個性をすりつぶされるような圧を感じて泣きそうになるけど、せっかくの休みをデートとセックスに充てて「まだ女になれない」って思いながら、冷えたブラジャーを拾って惨めな気持ちで身に付けて疲れた体で翌日の仕事に備えることを定期的にしなくていいんだと思うと、もうそれだけで救われた気持ちになった。セックスしなくていいお出かけは楽しかったけど、相手がつまらなさそうだったのがつらかったので、やっぱり「よし!別れよう!」以外に何も言うことなかったでしょ?!って思ってる。